珪藻土の壁は見た目もおしゃれでカラッとしてカビが生えにくそうだけど実際はどうなの?もし珪藻土の壁にカビが生えたらどうしたらいい?と気になっている方も多いと思います。
調湿機能がある珪藻土ですが実は湿気を放出できるようにしないとカビが生えてしまうことがあるんです。そこで今回は珪藻土の壁の特徴とお手入れ・カビの取り方をご紹介します。
珪藻土の壁の掃除・お手入れ方法
珪藻土の壁の掃除・お手入れ方法は下記の通りです。
- ホコリを払って乾拭きする
- 消しゴムで消す
- 漂白剤でシミを落とす(ハイター、カビキラー可)
ホコリを払って乾拭きする
珪藻土についたホコリをハタキで払い落としたり、掃除機で吸い取ります。水洗いは厳禁なので乾いた雑巾で乾拭きしてください。どうしても汚れが気になるときは、硬く絞った雑巾で軽くたたくように拭き取ってください。
消しゴムで消す
鉛筆や物がこすれたときにつく汚れや手垢は消しゴムでこすって落としましょう。消した後は消しゴムのカスが残らないようにしっかり払うか掃除機で吸い取ります。
漂白剤でシミを落とす
飲み物や食品が飛び散ったりして、珪藻土の壁にシミがあるときは漂白剤で落とすことができます。
漂白剤を水で薄めて雑巾でちょんちょんと塗りそのまま乾かしてください。漂白剤が乾いたら硬く絞った雑巾でたたきながら漂白剤を取り除きます。
珪藻土の壁のカビ取り方法
珪藻土のカビ取りは基本的にはカビを削り取って再度塗りなおすのが一般的です。珪藻土のカビを削るときは紙やすりやサンドペーパーを使いましょう。
シミのようなカビで壁を削るのは・・・という方もいると思います。表面のカビなら、珪藻土にも使えるカビ取りスプレーで落とせます。
使い方は商品によって少し異なりますが、カビに噴射・塗りつけて1~2分置いてから、水拭き→乾拭きで拭き取ります。スーパーやホームセンターに置いてある漂白剤のハイター、カビキラーも使えます。
作業中は必ず換気をして、終わったら十分に乾燥させてくださいね。
しかしながら、カビを削った部分だけ珪藻土を塗りなおすと見た目のムラが気になる、カビが深く根をはり表面だけじゃ取り切れないときは、一面を削り取って再度塗りなおした方がきれいに仕上がります。
珪藻土の特徴|メリット・デメリットとは
珪藻土は湿気の吸収と放出に優れた中性の素材です。吸放湿機能は高いので湿気をため込まずカビが生えにくい特徴があります。
ただし中性なのでカビの抑制機能はなく、殺菌効果のある強アルカリ性の素材と混ぜ合わせて使いカビを予防することが多いです。
珪藻土の壁のメリット
珪藻土の壁のメリットは下記の通りです。
- 湿度が高いと湿気を吸収して夏はカラッと過ごしやすい
- 湿度が低いと湿気を放出して冬はしっとり過ごしやすい
- 色も豊富で質感もおしゃれ
珪藻土の壁のデメリット
珪藻土の壁のデメリットは下記の通りです。
- 水拭きで掃除できないのでお手入れに工夫が必要
- 水回りに使うと湿気がうまく放出できずカビトラブルもある
- 壁の触り心地が砂っぽいため粉が落ちて床が汚れやすい
- 硬化のときに混ぜ合わせる素材によって吸放湿機能が落ちる
珪藻土の壁は5,6年でカビが生える?
珪藻土には吸放湿性能があり、珪藻土自体だけなら5,6年に限らずカビは発生しません。ただし、珪藻土が吸収した湿気を放出する場所が無いと湿気を蓄えたままになってしまいます。
また、珪藻土はそれ自体で硬化することができないので、壁に塗るときは漆喰や接着剤などの素材を混ぜ合わせます。混ぜ合わせる素材によっては珪藻土が湿気をうまく放出できなくなり、5,6年しなくてもカビが生えます。
珪藻土の壁にカビが生える原因は?
珪藻土の壁にカビが生える原因は、壁に含まれる湿気と壁に付着した汚れです。湿気が多い場所でなおかつエサとなる汚れがあるとカビが発生します。
壁の湿気
珪藻土は吸湿性に優れた素材なので、珪藻土自体は極めてカビが生えにくいです。ただ、硬化のためにカビに強くない素材を混ぜたり、通気性の悪い既存壁に塗ったりすると湿気をうまく吐き出せないことがあります。
吸放湿に優れた珪藻土が湿気を吸収したあとうまく放出できないと湿気がたまってしまい、珪藻土の壁にカビが生えるんですね。
壁の汚れ
珪藻土の壁についた汚れはカビのエサになります。珪藻土の外壁ですと雨風での泥汚れをエサに、内壁ですと手垢や皮脂もエサにしてカビが発生します。汚れがついているとどんどんカビが繁殖してしまうので日頃のお手入れが重要です。
珪藻土の壁にカビを生やさない対策
珪藻土の壁にカビを生やさないためには、こまめな換気と汚れを落としが効果的です。ただ、換気をしていても珪藻土の壁にカビが生えてしまったという下記の事例もあります。
水回りの壁に珪藻土を使っていて、雨や梅雨の日以外で週2回換気していたが7年でカビが生えてしまった。
水回りは湿気が多いので、珪藻土の壁が吸収した湿気をうまく放出できていない可能性があります。水回りに珪藻土を使うときは毎回換気するなどこまめな換気が重要です。
カビのない珪藻土の壁のために、換気で湿気を吐き出させ、壁をお手入れしてエサとなる汚れを遮断してカビの原因を断ち切りましょう。
カビが再発する!壁の内側にカビが発生しているかも
もし珪藻土のカビを取っても再発してしまうのなら壁の内側にまでカビが繁殖しているかもしれません。壁の断熱材や下地までカビが繁殖すると珪藻土の表面をカビ取りしても、それらのカビを取り切れていないのでカビが再発します。
この場合はカビが生えた断熱材や下地の取り換えが必要です。
珪藻土の壁のお手入れ・カビの取り方 まとめ
調湿機能がある珪藻土の壁ですが、湿気をうまく放出できないとカビが発生します。カビを増やさないためには湿気と汚れを防ぐことが重要です。
普段から換気を心がけ、ホコリを払って乾拭きしてお手入れをしましょう。汚れやシミがついたときは消しゴムや漂白剤(ハイターもok)で落とします。もしカビが発生したらやすりで削って珪藻土を塗りなおした方がきれいに仕上がりますよ。