壁紙が黒ずんできたと思ったらカビだった・・・と悩んでいませんか?市販のカビ取り剤ではなく、重曹を使ってカビをキレイに除去したいという方も多いと思います。
そこで今回は壁紙の黒カビを重曹で除去する方法と注意点をまとめました。結論として、壁紙の黒カビは、重曹とお酢(クエン酸)で除去します!
壁紙の黒カビを重曹で除去する方法
壁紙の黒カビを重曹で除去するときには、お酢(またはクエン酸)でカビの繁殖を抑えて汚れを浮かせてから重曹ペースト(酸素系漂白剤と混ぜたもの)を塗っていきます。
仕上げに消毒用エタノールを吹きかければ除菌も可能です。
用意するものと手順
- 重曹
- お酢(またはクエン酸)
- 酸素系漂白剤
- 消毒用エタノール
- 霧吹き(またはスプレーボトル)
- 歯ブラシ
- 容器2個(紙コップでもok)
- ラップあるいはキッチンペーパー
- 雑巾2枚(またはタオル2枚)
壁紙の黒カビを除去する事前準備
カビの除去に入る前に、お酢水と重曹ペーストを準備しましょう。
・お酢水(クエン酸水)は水:お酢(クエン酸)=2:1で作ります。
・重曹ペーストは、重曹:酸素系漂白剤=1:1の割合で混ぜ、少し水を入れて作ります。
壁紙の黒カビを除去する手順
- このお酢水(クエン酸水)を霧吹きに入れてカビが発生している壁紙に吹きかける。5分放置。
- 歯ブラシに重曹ペーストをつけてカビに刷り込む。
- 重曹ペーストがついた状態でラップ(またはキッチンペーパー)で覆う。2~3時間放置。
- 濡れた雑巾で水拭きする
- 乾いた雑巾で乾拭きする
- 消毒用エタノールをスプレーして壁紙を乾かす
ポイントは、お酢水(クエン酸水)や重曹ペーストと水気をしっかり拭き取ること。汚れや湿気が壁紙に残っているとそこからまたカビが生えてしまいます。最後にエタノールで殺菌することでカビ菌を予防できますよ。
お酢(クエン酸)と重曹だけでカビ取りする方法
もっと少ない材料でカビ取りしたい、家にエタノールが無い、手っ取り早くカビ取りを試したいといった方も多いのではないでしょうか。そんなときは下記の手順でお酢と重曹だけでも壁紙のカビを落とすことができます。
- 霧吹きでお酢水(クエン酸水)を壁紙のカビにスプレーする
- ぬるま湯に重曹を溶かした重曹水を壁紙のカビにスプレーする
- 濡れた雑巾(水拭き)でお酢と重曹を拭き取る
- 乾いた雑巾(乾拭き)で水気を拭き取る
重曹は食用・工業用・医療用どれを使う?
重曹には、食用・工業用・医療用といった種類があります。壁紙のカビ取りには、食用か工業用の重曹を使いましょう。
重曹の種類は粒子の細かさで分類されていて、工業用がもっとも細かく、次いで食用、医療用の順番になります。食用の重曹はその名の通り食べれますので、黒カビ取りにも安心して使えますね。
重曹だけじゃダメ?お酢やクエン酸は必要?
重曹だけですとカビ菌は死滅しません。一見カビが落ちたように見えてもカビ菌がまだ生きているので再発してしまいます。
お酢やクエン酸には、酸のチカラでカビを弱めて汚れを浮かす性質があります。重曹でうまく取り切れなかったカビ菌も、お酢やクエン酸で事前に死滅させておけばそれ以上の繁殖を防ぐことができます。
壁紙のカビを掃除したあとカビを再発させないためにも、お酢やクエン酸を使ってカビ菌を死滅させてから、重曹で黒カビを落とすのが重要です。
壁紙に黒カビが発生する原因は「湿気」「汚れ」
カビが発生して繁殖するのはジメジメしていて湿度が高い場所です。部屋の壁紙にカビが発生してしまったのなら、その部屋は湿度が高かったということになります。部屋の湿度が高くなる原因は、空気の流れが無く湿気がこもってしまうことです。
また、カビは汚れを餌に繁殖します。壁紙が皮脂やほこりなどで汚れていると、そこから黒ずみがどんどん広がります。
部屋の湿気を少なくして汚れを掃除すればカビ予防でき、再発も抑えられます。部屋の湿度を下げる・汚れ対策として、下記の5つの対策をしてみてください。
- 適度な換気
- 除湿機で除湿
- 隙間を開けて家具をレイアウト
- 物を減らす
- こまめに掃除する
適度に換気しよう
密閉空間では空気の流れが無いため、どうしても湿気がこもりがちです。例えば、湿気が高くなりやすい場所として押入れやクローゼットがありますが、普段ふすまや扉を閉めているから湿気がたまりやすいんですね。
窓を閉め切ったお部屋も同じで押入れやクローゼットのような密閉空間になります。窓を開けたり換気扇を回したりして適度に換気すると空気が流れて湿度を下げることができます。
除湿機で除湿しよう
雨の日や梅雨のジメジメした時期は、外気の湿気も多いので換気してもなかなか湿度が下がりません。
湿気対策の救世主と言えば「除湿機」です。湿度がなかなか下がらないときは除湿機で手っ取り早く除湿するのが確実です。
壁紙との隙間を開けて家具を置く
部屋の家具や物を減らすことで、湿気がたまりにくい部屋をつくることもできます。そもそも湿気がこもる原因は空気の流れが無いことです。
家具を配置するときは壁にべったりとくっつけるのではなく、少し隙間を開けてレイアウトしてみてください。その隙間が空気の通り道になります。
物を減らす
また、部屋の物が増えるとどうしても空気の流れが滞りますから、片付けたり、断捨離したりしてお部屋をスッキリさせるのもおすすめです。
どうしても片付かない・必要ないけど捨てられない物はトランクルームやレンタル収納スペースに預ける、着ていないオフシーズンの洋服は宅配クリーニングの保管サービスを使うと便利です。
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こまめに掃除する
一見汚れていないように見えても、壁紙には手で触ったあとの皮脂や空気中のホコリがついています。そのまま放置しておくと、部屋の湿気と組み合わさってカビが生えてしまいます。
消毒用エタノールをシュッシュッと吹きかけてふき取るだけでキレイになるので、こまめに掃除しましょう。
壁紙の黒カビを重曹で除去する方法と注意点 まとめ
壁紙のカビを重曹で除去する方法は下記の通りです。
- お酢水(クエン酸水)をカビにスプレーして5分放置。
- 歯ブラシで重曹ペーストをカビに刷り込む。
- ラップ(またはキッチンペーパー)で覆って2~3時間放置。
- 濡れた雑巾で水拭きする
- 乾いた雑巾で乾拭きする
- 消毒用エタノールをスプレーして壁紙を乾かす
壁紙の黒カビ取りには食用か工業用の重曹を使います。重曹だけではカビを死滅させることができないのでお酢やクエン酸と一緒に掃除・除去して落としましょう。
- 適度な換気
- 除湿機で除湿
- 隙間を開けて家具をレイアウト
- 物を減らす
部屋がジメジメしているときは、換気や除湿機で湿度を下げることができます。壁との隙間を開けて家具を置いたり、部屋の物を減らしたりして、空気が流れやすい部屋づくりも試してみてくださいね。こまめに掃除することで、カビの餌となる汚れも落としましょう。