自宅のクローゼットや押し入れがいっぱい、引っ越しや海外赴任の家具・家電など、荷物の保管場所に困っていませんか?トランクルームは保管場所に困った荷物を収納できる便利なサービスなんです。
しかしながら「トランクルーム」と一言でまとめても、実は大きく分けて3種類の形態があるんです。そこで今回はトランクルームとはいったいどんなサービスなのか詳しくまとめてみました。
トランクルームとはどんなサービス?
トランクルームとは荷物を保管できる収納スペースを貸してくれるサービスです。月額料金を支払い、好きな広さの収納スペースを借ります。各トランクルーム業者によって、料金や契約期間をはじめ、セキュリティ、空調設備、荷物の保証、滞納処分など様々なプラン・ルールがあります。
貸し倉庫、レンタル倉庫、コンテナボックス、レンタルボックスなど様々な名称がある「トランクルーム」ですが、一言にトランクルームと言っても、実は下記3つの形態があります。
- トランクルーム
- レンタル収納スペース
- 屋外コンテナ
トランクルーム | レンタル収納スペース | 屋外コンテナ | |
運営会社 | 倉庫会社 | 不動産会社、賃貸会社 | 不動産会社、賃貸会社 |
保管責任 | あり | なし | なし |
利用時間 | 営業時間内 | 制限なし | 制限なし |
荷物の出し入れ | 業者、立ち会い | 自由 | 自由 |
保管環境 | 屋内 | 屋内 | 屋外 |
契約形態 | 寄託契約 | 賃貸借契約 | 賃貸借契約 |
トランクルーム
倉庫業法(設備と管理・運営)の要件を満たして国土交通省に認められた、倉庫会社が運営するトランクルームのことです。認定トランクルームという名称もあります。
荷物の出し入れは原則業者が行うか、業者の付き添いのもとで利用者が行います。利用者が自己責任で出し入れする場合でも、常駐スタッフがいることが多いです。保管責任があり、セキュリティが厳重です。利用できる時間は営業時間内に制限されます。
荷物や物品の管理・防犯設備が揃っているトランクルーム業者が多く、収納した荷物の管理責任は事業者側にあります。収納した荷物や物品の補償がおりるので、万が一盗難や火災などで紛失した場合に備えることができます。
優良な施設と業務体制により、お客様の物品の保管を行うトランクルームについて、国土交通省では、倉庫業者の申請に基づき「優良トランクルーム」の認定を与えています。
出典:https://www.nissokyo.or.jp/navi/search/trunk_point.html
認定トランクルームにはこのような認定マークも存在し、「国土交通省」「認定番号」が記入されているのが特徴です。マークの下に「定温」「定湿」「防虫」など、認定された性能が記載されています。
レンタル収納スペース
不動産会社や賃貸会社が運営する、屋内型のトランクルームは「レンタル収納スペース」に分類されます。ビルやマンションの一室を収納スペースとして貸し出しています。屋内のため、温度・湿度の管理ができる空調が備わっていることが多いです。
荷物の保管責任はありませんが、それぞれの収納スペースのセキュリティが高いです。荷物は利用者が自由に出し入れでき、24時間365日など利用時間に制限がないのも特徴です。
屋外コンテナ
不動産会社や賃貸会社が運営する、屋外型のトランクルームは「屋外コンテナ」に分類されます。駐車場や空き地にコンテナを設置して貸し出しています。屋外のコンテナなので、空調管理は換気だけのことが多いです。
荷物の保管責任はなく、屋外でセキュリティ面もやや不安な部分がありますが、レンタル収納スペース同様、荷物の出し入れは利用者が自由に行い、利用時間も制限がありません。認定トランクルーム、レンタル収納スペースよりも比較的料金が安いです。
そもそも倉庫業法とは?
出典:http://www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/freight/butsuryu05100.html
トランクルームとレンタル収納スペース・屋外コンテナを区別する「倉庫業法」は国土交通省が定めています。そもそも倉庫業法とは「倉庫業の適正な運営を確保」するための制度のことです。
国土交通大臣に申請書を提出することで「倉庫業者」として登録されます。トランクルームを事業とする倉庫業者は、国土交通省が定めた基準を満たすと、優良なトランクルームとして国土交通大臣の認定を受けることができるんですね。
トランクルームの活用例とは?
トランクルームは、荷物の保管場所として様々なシチュエーションで活用できるので便利です。一般のご家庭はもちろん、事業主や企業の方にとっても便利な活用法があります。
お部屋の収納スペースが狭い、引越しの機会が多い、思い出のアルバムやプレゼントが捨てられないときに。
自然災害で紛失しないように、自宅ではなくあえて設備やセキュリティが整ったトランクルームに保管するといった活用例もあります。
一般家庭の活用例
・季節で利用しないアイテムの収納
(コート類、ヒーター・扇風機など)
・引越しやリフォーム荷物の一時保管
・捨てられない思い出の品の収納
・自然災害などに備えた保管庫として
事業主・企業の活用例
・書類の保管(伝票や帳簿など)
・オフィス家具の保管(デスク・チェア・ワゴンなど)
・在庫の保管(キャンペーンの備品、イベントグッズなど)
・発送用の物流倉庫として
トランクルーム利用者の実際の用途は?
トランクルームの利用者は、実際どのような用途でトランクルームを使っているのか気になる方もいると思います。実際のところ、トランクルームを利用する用途としては、下記があります。
- お部屋の収納スペースが少ないから
- リフォーム・引越し荷物を一時的に保管したいから
- 趣味・コレクショングッズを保管したいから
- ビジネス用の倉庫として便利だから
トランクルームの使い方は?
トランクルームを利用するには、各トランクルーム業者のホームページや電話からの申込、必要書類を提出、鍵の引渡しといった流れがあります。
契約の前にトランクルームの内覧ができる業者もあります。保管しようか迷った際は、あらかじめトランクルームの中を見てから決めるのもおすすめです。
トランクルームの契約の流れについてはトランクルーム契約の流れは?申込に必要なものと注意点!で解説しているのでよかったら見てみてください。
どれを選べば良い?トランクルーム、レンタル収納スペース、屋外コンテナ
トランクルーム、レンタル収納スペース、屋外コンテナ。結局どれを選べば良いの?の迷ったらは、収納する荷物や収納期間を考慮して選ぶのがポイントです。
大量の家財などを厳重に長期間保管するならトランクルーム。
自宅のクローゼットのように利用者が自由に出し入れできる収納スペースが欲しいなら、レンタル収納スペース・屋外コンテナ。
特にレンタル収納スペースや屋外コンテナは、搬入出の時間を気にせず立ち合いもいりませんから使い勝手が良いです。全国各地に保管場所があり、近所に預けることもできますし、宅配で保管することもできます。空調設備・セキュリティはもちろん、一定額まで補償がある業者も多いので万が一盗難や火災にあったときも泣き寝入りせずに済みます。